パーキンソン病もメニエール氏病も非常に複雑で、一つの原因とは限りません。

パーキンソン病について

一般的にパーキンソン病は、中脳の黒質という部位でドパミン神経が減少することで、脳内の情報伝達物質であるドパミンが不足し、手足の震え(振戦)や筋肉の硬直といった運動障害が引き起こされる病気です。

事例

60代男性(大阪市在住・会社経営者)

1年前から少し手に強張りが出て、ここ半年くらい前より手足の震えと筋肉の硬直が何度も出るため病院を受診。MRI検査を受けるもはっきりした結果が出なかったが、パーキンソン病の初期ということでLドパ、アマンタジンを服用。薬による副作用か体調が悪く、うつのような状態となり、抗うつ剤も投与された。体調が良い日はあるが、仕事に集中できないため、奥様が当院を予約され来院されました。

当院では毎回プレコントロールとしてバイタルリアクター、バイオレゾナンスで虚実を整えて施術しました。3か月目より、震えが落ち着き頭がすっきりしてきたとのことです。現在も体調が良くなり、継続施術中です。

中医学的アプローチについて

現代医学では主に薬物療法が軸となり、不足したドパミンを補う治療が行われます。一方で中医学では、この病態を「顫振(せんしん)」や「痙病(けいびょう)」の範疇で捉え、病気の根本には「風・痰・瘀・虚」といった要素が複雑に絡み合っていると考えます。特に「肝風内動(肝の異常な高ぶりによる震え)」が直接的な原因となり、肝・脾・腎の機能低下が深く関与していると診断します。

弁証:顫振(せんしん)

肝風内動では、肝の昂ぶりが上に昇り震えなどが起こりますが、脾・肝・腎が関与しているケースが多く、虚実夾雑といって単純な弁証ではない場合が多くあります。

中医学的な4つのタイプと治療の考え方について

今回は中医弁証では「肝腎陰虚・肝風内動」。生命力の源である腎精や、体を潤す陰液が枯渇することで、熱を制御できずに「風」が生じる状態で、典型的なタイプの一つです。

主なアプローチ:肝腎を滋養し、風を鎮めて震えを止める。

弁証は肝腎陰虚・肝風内動で、太衝(肝の調整)、太谿(腎陰の補給)、風池(頭部の風を収める)、豊隆(痰湿・瘀阻)、三陰交(陰液の増強)に刺鍼し、四神聡への刺鍼、醒脳開竅、頭皮鍼を行います。また、臨床では脳の働きに直接作用する「頭鍼療法」も用いられています。

メニエール氏病について

メニエール氏病は、内耳のリンパ液が過剰に溜まる「内リンパ水腫」により、平衡感覚や聴覚を司る細胞が圧迫されて起こります。特徴としては、1回だけのめまいで診断されることはなく、難聴や耳鳴り、耳閉感を伴う発作を繰り返すことが多いとされています。ぐるぐると回る激しいめまい(回転性)、吐き気、耳の詰まり感や難聴などが代表的な症状となり、ストレスや疲労、睡眠不足が誘因となることがあります。

事例

60歳代女性(主婦)

4年半ほど前からメニエール病で、眼振検査、平衡感覚検査、聴力検査、画像検査などを行い薬を服用したが改善されなかった。何十件もの病院、整体、鍼灸の有名な施設を回ったが、耳鳴りとめまいが止まらないとのことで、奈良から毎週2時間かけて来院。イソソルビド、セファドール、ステロイド、抗うつ剤などを服用。胃の状態も悪く、プロトンポンプ阻害薬や六君子湯なども服用していました。

今回のアプローチは、肝腎を滋養し、風を鎮めること。太衝(肝の調整)、太谿(腎陰の補給)、風池(頭部の風を収める)、三陰交(陰液の増強)、聴宮、中脘、曲池、合谷、外関、豊隆に刺鍼。左顎関節の動きにも違和感があり、左耳に特に違和感を感じるとのことで翳風に運動鍼、四神聡(頭皮鍼)を行いました。また、臨床ではパーキンソン病と同じく、脳の働きに直接作用する「頭鍼療法」も用いられています。

中医学的アプローチについて

今回の中医学による解釈は、院長の卒業論文でも取り上げた「水毒」に関するものです。中医弁証では「眩暈」と捉え、今回も虚実夾雑の状態です。中医学では、この水腫を「水毒・痰湿」と捉え、体内の水分代謝の乱れや、ストレスによる肝の昂ぶり(肝陽上亢)、エネルギー不足(気虚)がめまいの引き金になると考えます。症状に応じて、水分代謝を整える施術や自律神経の安定を目指す施術を行います。

弁証:痰湿中阻

消化器の機能を高め、溜まった余分な水分の排出を促します。認知症の母親のお世話によるストレスもあるため、上半身に昇った「気」を降ろすことを考えます。

気虚:もともと体質が弱い場合、身体のエネルギーを底上げし、巡る力を高めます。

中医学では、この病態を「顫振(せんしん)」や「痙病(けいびょう)」の範疇で捉え、病気の根本には「風・痰・瘀・虚」といった要素が複雑に絡み合っていると考えます。特に「肝風内動」が直接的な原因となり、肝・脾・腎の機能低下が深く関与していると診断します。

弁証:肝腎陰虚・風陽内動

施術:当院ではプレコントロールとして、バイタルリアクター、バイオレゾナンスで虚実を整えてから施術します。生命力の源である腎精不足や、身体を潤す陰液が枯渇することで、熱を制御できずに「風」が生じる状態として捉えます。

※本ページは当院における中医学的な考え方と匿名化した事例の紹介を目的としたもので、診断・治療効果を保証するものではありません。症状や経過には個人差があります。医療機関で治療中の方は、薬の変更・中止を自己判断で行わず、必ず担当医にご相談ください。

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